和字間隔

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和字間隔(わじかんかく)は、日本語文字における1文字分の幅や高さを持った空白のことであり、段落の始めや俳句短歌などの切れに置く。縦書きの場合は漢字1文字分の高さとなり、横書き時は漢字1文字分の幅となる。1文字分の高さおよび幅のことを全角ということより、全角スペース(ぜんかくスペース)とも呼ばれる。組版においては全角アキ(ぜんかくあき)と呼ぶ。ラテン文字におけるスペースとは意味が多少異なる。

JIS X 0208における1-1、JIS X 0213における1-1-1に定義されており、ASCIIなどに存在するスペースとは異なる。UnicodeにおいてはU+3000のIDEOGRAPHIC SPACEとして中国語などにおける類型の文字と包摂されている。

JIS X 4051では、日本語1文字の間隔を和字間隔というのに対し、ラテン文字におけるスペースのことを欧文間隔としている。

使用例[編集]

和字間隔の使用方法例

  1. タイトルは3和字間隔分あける。
  2. 署名の下は1和字間隔あけ、苗字名前の間は1和字間隔あける。
  3. 段落の始めは1和字間隔あける。
  4. 見出しの前は2和字間隔あける。

上記以外にも下記のような例がある。

その他[編集]

コンピュータプログラムソースコードで和字間隔を入力した場合は、スペースと同一であるとは扱われない(構文解析トークン区切りと見なさない)言語が多い一方で、トークン区切りの一種と見なしてしまう環境も存在することから、互換性があるはずのソースコードを他環境からコピー&ペーストした際、正常に動作しないことがあり、注意が必要である。このことはコンピュータで日本語など2バイト文字を入力する場合全般において言えることである[2]

符号位置[編集]

記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
  U+3000 1-1-1  
 
和字間隔
IDEOGRAPHIC SPACE

脚注[編集]

  1. ^ JIS X 4051の規格書に定義されている、
  2. ^ 日本語版中国語版に限らず、Wikipediaの記事入力の特別ルールでは、和字間隔が必要な説明文などを除いて使用するべきではなく、欧文間隔のスペースを使用するのが望ましいとしている。表記ガイドを参照。

関連項目[編集]